軽井沢観光協会ドッグツーリズム推進プロジェクトは
「人と犬が健康で楽しく幸せに暮らせる町・軽井沢」を目指して活動しています。
この連載コラムでは今や家族の一員となっている犬と楽しく幸せに暮らす為の情報を発信していきます。
立冬を迎え、ワンちゃん薬膳で冬も元気に!
いよいよ寒い冬に突入ですね。
約二千年前の中国の文献『後漢書』には「母親が作る薬膳は情愛のこもる、何ものにも勝る食事である」と記載されています。中医学(中国伝統医学)には「薬膳同源」と言う考え方があり、全ての食材には生薬と同様に食効があると考えられています。
薬膳と聞くと難しいイメージを持つかもしれませんが今回は簡単に取り入れる冬の食材をご紹介します。
薬膳の考え方では、冬は腎臓が弱りがちになりで水の流れや下半身に関連した不調がおきやすいと言われています。(春は肝臓・夏は心臓・秋は肺)
冬は寒さに弱い腎臓の動きを助ける食材をとりながら病気や老化を防止したり、不調を解消できるようケアーをしてあげたいですね。
薬膳で利用する“五味五色”の教えで冬の季節をみると、黒い色の食材が腎臓の機能を助けてくれる食材です。舞茸、キクラゲなどキノコ類、ゴボウ、黒胡麻、海藻類などです。手作りごはんで同じキノコを使うとしたら黒い色のキノコを入れてあげるといいですし、トッピングに黒胡麻(すりごま)をかけるだけで、愛犬の腎臓をいたわる薬膳ごはん入門編が作れちゃいます。
お肉でいうと羊肉は温熱性の食材ですので、寒い日にワンちゃんの身体を温めてくれる食材です。雪遊びをして冷えた日には羊肉を使ってあげるといいですね。
【寒い季節に体を温め養する羊肉のスープのレシピ】
(体重10キロの犬、1日分)
羊(ラムもも肉)又は鹿肉…200g、水…300cc、
カブ1個、カボチャ…100g、にんじん…50g、
黒舞茸…30g、すり下ろし生姜…5g、酒粕…10g 、
味噌…みみかき1、下記の薬膳酢を小さじ1
<薬膳酢>
身体を温める温性グループでアミノ酸豊富な黒酢200cc、冷えによいクローブ(2粒)と八角(3羽)を漬ければ薬膳酢の出来上がり。
*クローブはウコンと相性が悪いので同時に使用しないようにしてください。
~作り方~
肉は一口大、野菜は細かく切り、鍋で水を沸騰させ、材料を入れ煮たったら弱火で10分ほど煮ます。最後に酒粕、味噌、薬膳酢を入れて完成。
普段ドライフードしか食べないワンちゃんには、トッピングで少量から与えてみるか、スープだけをかけてあげてはいかかでしょうか?
ワンちゃん薬膳は、これらの効能を理解し、体調、症状、体質、季節などに合った食材と一部の生薬を日常のごはんに取り入れることで「病気や老化を予防する」「臓腑の働きを補い丈夫な体を作る」「病気からの回復を早める」を目的としてワンちゃんが健康的な生活が営めるようにしてあげるものです。
美味しいものを食べて元気に寒い冬を乗りきりましょう~!
軽井沢観光協会
ドッグツーリズム推進プロジェクト