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軽井沢観光協会ドッグツーリズム推進プロジェクトは

「人と犬が健康で楽しく幸せに暮らせる町・軽井沢」を目指して活動しています。

この連載コラムでは今や家族の一員となっている犬と楽しく幸せに暮らす為の情報を発信していきます。

吠えて困る? 吠えなくて困る?

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筆者が子供の頃,犬は外に繫いで飼うのが一般的で,来訪者が来たら吠えて知らせたり,見慣れない人が来たら歯を剥いて威嚇したりするのが「いい犬」とされていました。誰が来ても吠えずに尻尾を振る犬は「役に立たないバカ犬」と言われたものです。一方現在は,誰にでもフレンドリーで吠えない犬が「おりこうな犬」と言われ,よく吠える犬は「吠えてばかりで困る」とご相談を受けます。わずか数十年で犬に求められるものが180度反対になりました。(人間て勝手ですね)

俗に「無駄吠え」という言葉が使われますが,犬にとって無駄な吠えはひとつもなく,すべて意味があります。その意味を正しく認識しなければ,吠えるという行動を抑制することも促進することもできません。犬の吠えについては細かく分ければきりがありませんが,最も頻度の高い二つについて考えてみましょう。

 

警戒吠え:相手を威嚇して追い払ったり,侵入者が来たことを仲間に知らせるための吠え
抑制するために「吠えたらいけないことを教える」という考え方をしがちですが,警戒心から出る行動なので,その気持ちを考えずに「吠える」という外形だけを抑えつけようしても解決に至らないことが多く,もし吠えなくなったとすれば二重のストレスを抱えさせることになります。抑制するためには,警戒心を薄めるように根気よく馴らして行くとともに,警戒しなくてすむような生活環境を整えてやることも必要です。

要求吠え:飼い主の意識を自分に向けてもらうための吠え
要求吠えには応じない,と頑張っている飼い主さんでも,吠えればつい視線を向けてしまうことが多いものです。犬が吠えても吠えなくても自分の行動を変えない,というのが本当の意味の「無視」です。そして,無視をするだけでなく,何をしてほしいのか,犬の気持ちをよく考えて,吠えていない時にそれを叶えてあげることが大切です。

以上の二つが吠える原因のほとんどですが,痛みや強い恐怖による吠えもあります。これは人間の悲鳴と同じなので,そういう場面にあわないように気をつけてやるしかありません。

狩猟犬や牧羊犬や番犬など,よく吠えるように改良され続けてきた犬種も多いものです。現代の生活では吠えて欲しくない飼い主さんが大部分だと思いますが,わざわざ吠える犬種を飼って全く吠えないようにしつけたい,というのはかわいそうな話です。それぞれの生活環境に合った犬種を選ぶとともに,すでに飼っている犬については,持って生まれた素質を考慮してある程度で妥協することも必要かと思います。

 

生まれつきよく吠えるタイプの犬については,吠えを抑制することばかり考えず,「吠えろ」の指示と「やめ(おしまい)」の指示を教えておけば,いろいろな場面で役に立ち,犬も得意な行動でほめてもらえるのでお互いにハッピーですね。

軽井沢観光協会

ドッグツーリズム推進プロジェクト